貨物輸送の基礎

貨物ブローカーとは?

ブローカーの役割、キャリアや3PLとの違い、料金の仕組み、信頼できるブローカーの選び方を解説します。

貨物ブローカーとは

貨物ブローカーは、貨物を運びたい荷主と、実際に運ぶキャリアを結びつけます。

貨物ブローカーは、荷主とキャリアの間に立つ仲介役です。トラックは自社で保有しません。出荷ごとに最適なキャリアを探して手配し、集荷から配達までの輸送を管理します。

ブローカーは自社の車両に縛られないため、数多くのキャリアの中から、路線、車両、輸送日数、料金の面で最も合うものを貨物ごとに選べます。この柔軟さは、出荷量に波がある荷主や、今日中に動かさなければならない突発的な出荷に特に役立ちます。優れたブローカーは、特殊な設備を持つキャリアも含め、信頼できるキャリアの幅広いネットワークを持っているため、時間が限られているときも素早く解決策を見つけられます。

米国では、他社のために州をまたぐトラック輸送を手配する会社は、連邦自動車運送安全局(FMCSA)のブローカー営業許可が必要です。ブローカー自身がハンドルを握ることはありません。貨物を運ぶ責任は手配されたキャリアにあり、ブローカーは輸送の手配と管理に責任を負います。

貨物ブローカーの仕事

一般的な出荷では、ブローカーが見積もり依頼から配達完了の受領書まで、すべてを担当します。

出荷の見積もり

発地、着地、重量、サイズ、貨物の詳細をもとに、その路線を運行するキャリア各社の料金を比較して見積もります。

キャリアの選定

貨物に合った設備とサービスを持つキャリアを選びます。LTL(小口混載)のキャリア、フルトラック、冷蔵トレーラーなどが対象です。

キャリアの審査

貨物を運ぶ前に、キャリアの営業許可、保険、安全実績を確認します。

手配と配車

集荷と配達の日時を調整し、その出荷に必要な指示をドライバーに伝えます。

貨物の追跡

輸送中の貨物を追跡し、状況をお知らせします。遅延が荷下ろし現場で発覚するのではなく、早い段階でわかります。

書類の処理

運送状、キャリアの請求、配達証明を管理します。

トラブルへの対応

遅延、請求の調整、破損クレームに対応します。キャリアを自分で追いかけず、窓口は一つで済みます。

貨物ブローカー、キャリア、3PLの違い

この3つの用語は曖昧に使われがちで、1社が複数を兼ねることもあります。一般的な違いは次のとおりです。

貨物ブローカーとキャリア、サードパーティ・ロジスティクス事業者の比較
比較項目 貨物ブローカー キャリア 3PL サードパーティ・ロジスティクス
トラックを保有しているか 保有しない。多数のキャリアから輸送力を調達する保有する。自社のトラックとドライバーで運行する保有する会社もあるが、多くはブローカー業務で輸送を手配する
提供するもの キャリアの調達、手配、出荷の管理自社の車両による輸送物流のアウトソーシング。輸送に加え、倉庫保管やクロスドッキングなどのサービス
キャリアの選択 出荷ごとに最適なものを選ぶ自社の車両のみ通常は多数のキャリア
向いているケース 貨物ごとに最適なトラックと料金を見つけたいトラックを埋めるだけの量がある、安定した路線サプライチェーンのより広い部分を任せたい

貨物ブローカー

トラックを保有しているか
保有しない。多数のキャリアから輸送力を調達する
提供するもの
キャリアの調達、手配、出荷の管理
キャリアの選択
出荷ごとに最適なものを選ぶ
向いているケース
貨物ごとに最適なトラックと料金を見つけたい

キャリア

トラックを保有しているか
保有する。自社のトラックとドライバーで運行する
提供するもの
自社の車両による輸送
キャリアの選択
自社の車両のみ
向いているケース
トラックを埋めるだけの量がある、安定した路線

3PL サードパーティ・ロジスティクス

トラックを保有しているか
保有する会社もあるが、多くはブローカー業務で輸送を手配する
提供するもの
物流のアウトソーシング。輸送に加え、倉庫保管やクロスドッキングなどのサービス
キャリアの選択
通常は多数のキャリア
向いているケース
サプライチェーンのより広い部分を任せたい

RS Groupは、全米対応の貨物ブローカーであり、3PLでもあります。貨物輸送サービスに加え、アトランタの倉庫、クロスドッキング、コンテナ積み替えを提供しています。

貨物ブローカーの料金の仕組み

ブローカーは、お客様に輸送全体の料金を提示し、キャリアには運送の対価を支払います。その差額がブローカーの利益で、キャリアを探し、審査し、手配し、管理する業務の対価となります。ブローカーは多数の荷主の貨物を扱うため、荷主が単独で手配するよりも有利な料金で輸送力を調達できることがよくあります。

料金そのものは、キャリアが使うものと同じ要素で決まります。

  • 路線と距離:発地と着地のZIPコード、およびその間の距離です。
  • 輸送モード:LTL、パーシャルトラック、フルトラックのいずれかです。LTLの料金は密度で決まる貨物クラスにも左右されるため、密度計算ツールで事前に確認すると効果的です。
  • 重量とサイズ:パレットを含む、梱包後の全体の重量とサイズです。
  • 車両:ドライバン、フラットベッド、温度管理付きのリーファーなどです。
  • 付帯料金:リフトゲート、住宅や立ち入り制限のある場所への配送、配達の時間指定などの追加サービスです。
  • 燃料と市況:燃料サーチャージ、季節、その路線で利用できるトラックの数です。

運賃には2種類あります。定期的な路線向けに事前に取り決める契約運賃と、1件の出荷ごとにその日の市況で決まるスポット運賃です。必要に応じて依頼するブローカー経由の出荷は、通常スポット市場の価格になるため、市況とともに動きます。トラックが不足すれば運賃は上がり、輸送力に余裕が出れば下がります。出荷の予定を早めに共有していただくと、ブローカーがより良い選択肢を探す時間を確保できます。

貨物ブローカーを利用する理由

メリットは、選択肢、コスト、時間、保護の4点に集約されます。

柔軟性

ブローカーは特定のトラックや路線に縛られないため、どんな貨物でも、どこへ運ぶ場合でも、その出荷に最適なキャリアを見つけ、最も効率的でコストを抑えた方法で運べます。

コストの削減

幅広いキャリアのネットワークを活用して、ブローカーが有利な料金を交渉します。頻繁に、または大量に出荷する事業者ほど、節約額はすぐに積み上がります。

時間の節約

キャリアの手配、集荷と配達の調整、書類の処理をすべてお任せいただけるため、社内のチームは輸送の煩雑さから離れ、本業に集中できます。

リスク管理

輸送中の破損や紛失は大きな損失につながります。RS Groupでは、貨物の保険と賠償責任補償をご用意しており、より安心してご利用いただけます。

貨物ブローカーを使うべき場面

次のような場合は、ブローカーの利用が適していることが多いです。

  • 出荷量の予測が難しい、または突発的な出荷を急いで動かす必要がある。
  • 自社のキャリアとの取引がない、またはすべての路線をカバーできるほどない。
  • 貨物の形態が変わる。ある週は数パレットのLTL、次の週はパーシャルトラックやトレーラー1台分、といった場合。
  • 危険物、冷蔵、フラットベッドなど、特別な取り扱いや設備が必要な貨物である。
  • 繁忙期など輸送力が逼迫しており、いつものキャリアが引き受けられない。
  • 複数のキャリアを自分で管理するより、出荷ごとの窓口を一つにしたい。

貨物ブローカーの選び方

ブローカーの仕事の進め方は、どこも同じではありません。貨物を預ける前に、次の点を確認しましょう。

  • 許可を受けているか:州をまたぐトラック輸送を手配するブローカーには、FMCSAのブローカー営業許可が必要で、保証債券または信託基金の登録も必要です。許可の内容は公開情報なので、調べることができます。
  • キャリアをどう審査しているか:荷物を手配する前に、キャリアの営業許可、保険、安全実績をどのように確認しているかを尋ねましょう。
  • 問題が起きたらどうなるか:貨物保険、賠償責任補償、破損クレームの対応方法について尋ねましょう。
  • 担当者は誰か:集荷から配達まで出荷を一貫して担当する人がいると、予定が変わったときに時間を節約できます。
  • 自社の貨物に対応できるか:LTLやフルトラックから、危険物や温度管理が必要な貨物まで、輸送モードと貨物の種類における経験を確認しましょう。
  • 出荷をどう追跡するか:貨物の輸送中に、どのような追跡や状況連絡が受けられるかを尋ねましょう。
  • 見積もりは明確か:優れた見積もりは、その根拠となる付帯料金や前提条件を明記しているので、請求書と食い違いません。

ブローカーが担当しないこと

貨物ブローカーは、出荷を確実に動かすための存在です。多くのブローカーは、必要に応じて1件ずつ対応する形で働いており、企業全体のサプライチェーン戦略の計画や最適化には関与しません。また、必要に応じて依頼する貨物は通常スポット市場の価格になるため、そうした関係では、市況が動いたときに価格変動の影響を受けやすくなります。

信頼できるブローカーと長期的な関係を築けば、どちらも軽減できます。ブローカーが貨物、路線、繁忙期について知るほど、先を見越した計画を立てやすくなります。3PLを兼ねるブローカーなら、保管からクロスドッキングまで、より多くの業務を任せることもできます。

RS Groupを貨物ブローカーとして

RS Groupは、貨物輸送の複雑さと課題を熟知しています。連絡の行き違い、遅延、貨物の破損は大きな損失につながるため、あらゆる出荷で、明確なコミュニケーションと丁寧な取り扱いを最優先にしています。

お客様には、手配から配達証明まで出荷ごとに責任を持つ単一の窓口、6,200社を超えるキャリアパートナーのネットワーク、そしてLTL、パーシャルトラック、フルトラック、特急輸送、特殊輸送サービスをワンストップでご提供します。輸送はお任せいただき、事業の成長に集中してください。

貨物ブローカーのよくある質問

貨物ブローカーはトラックを保有していますか?

いいえ。貨物ブローカーは、トラックを保有するキャリアと輸送を手配します。だからこそ、出荷ごとに異なるキャリアを選べます。

貨物ブローカーはどのように収益を得ていますか?

ブローカーは荷主に輸送の料金を請求し、キャリアには運送の対価を支払います。その差額がブローカーの利益で、キャリアの調達、手配、出荷の管理にかかる業務の対価となります。

貨物ブローカーとフレイトフォワーダーは同じですか?

完全には同じではありません。ブローカーはキャリアとの輸送を手配します。フレイトフォワーダーは通常、国際輸送のより多くの部分を管理し、貨物の混載や、海上・航空区間にまたがる輸出書類の処理を行います。両方を手がける会社もあります。

ブローカーを使う場合、貨物に保険は付きますか?

キャリアは貨物賠償責任補償に加入しており、補償限度額はキャリアや貨物によって異なります。RS Groupでも貨物の保険と賠償責任補償をご用意していますので、見積もりをご依頼の際に補償についてお尋ねください。

パレット1枚でもブローカーに頼めますか?

はい。1枚から数枚のパレットなら、通常はLTLが適しており、ブローカーがLTLキャリアを比較します。準備の方法はパレットの出荷方法のガイドをご覧ください。

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発地、着地、輸送する貨物をお知らせください。お見積もりをお出しし、トラックの手配まで進めます。