危険物ガイド

リチウム電池の出荷方法

リチウム電池は危険物として規制されていますが、適切な梱包、ラベル、キャリアを選べば、毎日安全に輸送されています。

リチウム電池を安全に出荷する

リチウム電池はかつてないほど普及しており、規制はあるものの、陸上でも航空でも安全に輸送できます。

リチウム電池とリチウムイオン電池は、スマートフォンやノートパソコンから電動工具、電気自動車まで、非常に幅広い機器を動かしています。その効率の良さと繰り返し使えることから、日常生活に欠かせない存在になりました。ただ、輸送となると話は別です。リチウム電池は危険物に分類され、危険物の輸送には、安全面と規則への細心の注意が必要です。

RS Groupは、まさにこうした課題を軸に貨物ブローカーとしての専門性を築いてきたため、リチウム電池の出荷を、安全に、効率的に、適法に動かせます。知っておくべきポイントを紹介します。

リチウム電池とは

主に2種類あります。どちらもエネルギー密度が高く、寿命が長く、軽量なため、多くの電子機器に使われています。

リチウム金属電池

負極にリチウム金属またはリチウム化合物を使います。多くは使い切りの一次電池で、腕時計、電卓、カメラ、一部の医療機器などに使われています。

リチウムイオン電池

充電可能で、リチウム金属を含みません。放電するときはリチウムイオンが負極から正極へ移動し、充電するときは逆に戻ります。スマートフォン、ノートパソコン、電気自動車に使われているのは、この電池です。

これらの電池はエネルギーの蓄え方と使い方を変えましたが、リスクもあります。損傷したり、梱包が不十分だったり、高温にさらされたりすると、セルが過熱して発火し、熱がセルからセルへと広がることがあります。熱暴走と呼ばれるこの連鎖反応が、リチウム電池の出荷が厳しく規制されている理由です。

適用される規則

米国では、陸上輸送のリチウム電池には運輸省の危険物規則が、航空輸送には国際航空運送協会(IATA)の危険物規則が適用されます。航空の規則のほうが、一般に厳しくなります。どちらでも、リチウム電池はクラス9(その他の危険物)に分類され、要件は電池の化学的な種類、サイズ(リチウムイオンはワット時、リチウム金属はリチウム含有量)、輸送方法によって決まります。

  • UN 3480:単独で出荷するリチウムイオン電池
  • UN 3481:機器に同梱、または機器に内蔵されたリチウムイオン電池
  • UN 3090:単独で出荷するリチウム金属電池
  • UN 3091:機器に同梱、または機器に内蔵されたリチウム金属電池

小型のセルと電池。20 Wh以下のリチウムイオンセルと100 Wh以下の電池、またはリチウム含有量が1 g以下のリチウム金属セルと2 g以下の電池は、要件が緩和されますが、それでも正しい梱包とマーキングが必要です。これらの上限を超えると、クラス9として全面的に規制されます。

UN 38.3の試験概要。すべてのリチウムセルと電池の設計は、国連の試験基準マニュアルにあるUN 38.3試験に合格しなければならず、製造元は、サプライチェーンの後段のすべての関係者がUN 38.3の試験概要を入手できるようにする必要があります。出荷前に、供給元に請求してください。

損傷した電池、欠陥のある電池、リコール対象の電池には、はるかに厳しい規則が適用され、通常の貨物として出荷してはいけません。要件は定期的に更新されるため、出荷前に、キャリアまたは当社に最新の規則を確認してください。

電池を安全に出荷するための重要なコツ

リチウム電池の出荷には、細部への鋭い目と安全への徹底した姿勢が必要です。次の10の習慣が、規則を守り、事故のない出荷につながります。

電池と端子を保護する

すべての電池とその端子を、ショートから守ります。端子は、電気絶縁テープや専用の保護キャップなど、絶縁性で非導電性の素材で覆ってください。

電池は1つずつ個別に梱包する

電池は1つずつ、完全に密閉した内装容器に入れます。端子が保護され、電池同士やほかの品物と接触するのを防げます。

梱包に荷重をかけすぎない

梱包した電池の上に重い物を積まないでください。電池への圧力は損傷のリスクを高め、損傷は熱暴走の始まりです。

電池を隔離しておく

ショートの原因になりうる金属製の物から電池を遠ざけ、不要な接触を防ぐために十分な緩衝材を使います。

輸送中は機器の電源を切る

電池が装着された機器は、出荷前に電源を切り、誤って作動しないようにします。可能であれば電池を外し、別に梱包してください。

機器のスイッチを保護する

電池式の機器のスイッチは、丈夫なテープやスイッチ保護カバーで覆い、輸送中に作動しないようにします。

高温を避ける

熱は熱暴走のリスクを高めます。リチウム電池は、涼しく換気の良い場所で保管し、運搬してください。

電池の装着状態を確認する

電池に欠陥がないこと、機器に正しく収まっていることを確認します。装着が不十分な電池は、誤作動やショートの原因になります。

機器を梱包内でしっかり固定する

機器は、箱の中で動かないようにパッドで固定します。気泡緩衝材やフォームなどのクッション材で、破損や誤作動の原因となる動きを防ぎます。

出荷物には明確にラベルを貼る

貨物にリチウム電池が含まれていることが一目でわかるようにします。リチウム電池のマークと、出荷に必要な危険ラベルや書類を使い、キャリアが適切な注意を払って取り扱えるようにしてください。

リチウム電池を出荷しますか?

出荷する品物と電池の梱包状態をお知らせください。受け入れ可能なキャリアを探します。

リチウム電池の出荷における貨物ブローカーの役割

リチウム電池の出荷は進め方が難しく、そこでRS Groupのような貨物ブローカーの価値が発揮されます。ブローカーは荷主とキャリアを結び、その専門知識とネットワークで、特に危険物の出荷を、安全に効率よく、規則を守って動かせるよう支援します。

ブローカーは、米国運輸省(DOT)、国際航空運送協会(IATA)、その他の機関の規則を熟知しています。その知識が、出荷物を適切に梱包してラベルを貼り、適切なキャリアを選び、書類を整えるのに役立ちます。

ブローカーは、信頼できるキャリアの幅広いネットワークも持っています。そのため、コスト、輸送日数、危険物の取り扱い経験の面から、お客様の電池に合ったキャリアを選べます。時間とコストを節約しながら、出荷を安全で適法な状態に保てます。

RS Groupのサポート

RS Groupは、単なる貨物ブローカーではなく、リチウム電池の出荷におけるパートナーです。当社のチームは危険物の取り扱いについて訓練を受けており、運輸省が定める規則に従っています。

責任は分担されます。荷主であるお客様は、電池の分類、梱包、マーキング、ラベル貼付を行い、輸送書類で出荷を証明します。当社は、梱包のアドバイスの提供、書類の確認、危険物の輸送が認められたキャリアへの手配、配達までの追跡を行います。電池がLTLで動く場合も、フルトラックで動く場合も同様です。当社は、リチウム電池を安全に、期日どおり届けることをお約束します。

リチウム電池の出荷に関するよくある質問

リチウム電池は陸上輸送できますか?

はい。ほとんどのリチウム電池は、規則で求められるとおりに梱包、マーキング、書類作成を行えば陸上輸送でき、陸上の規則は一般に航空の規則ほど厳しくありません。

機器に内蔵された電池も規制の対象ですか?

はい。機器に内蔵された電池も、UN 3481またはUN 3091として規制されますが、単独で出荷する電池に比べて要件が軽い場合が多くあります。

損傷した電池やリコール対象の電池は出荷できますか?

特別な、はるかに厳しい規則のもとでのみ可能で、通常の貨物としては出荷できません。手配の前に電池の状態をお知らせください。出荷に必要なことをご案内します。

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